TMD(Temporomandibular disorders)

顎関節症

顎関節症の治療

当院では顎関節症の治療の後半にDOS治療を行います。この治療方法は保険の適応がありませんので初診から保険外治療になります。ご了解ください。保険の場合は少ないケースですが当院作製のスプリント装着だけになります。

学問的な用語としては、適切な言葉ではありませんが、一般的に使用されている「顎関節症」という言葉を使います。

お口が開きづらい、口を開けると痛い、パキパキと音がする、口が真直ぐ開かない、噛む所が判らず、顎がいつも不安定などの症状が、顎関節症の症状の一部です。噛み合わせが不安定の為に、首が痛い、肩が凝る、背筋が痛いなどの筋肉の症状まで発展するときもあります。

主に噛み合わせが不安定な為に起こる症状ですので、噛み合わせをしっかりさせれば、ほとんどの症状は改善させることが出来ます。噛み合わせを安定させても諸症状が改善されないときには、原因は他の理由と考えるのが妥当でしょう。

顎関節症治療の世界で様々な名医がこの方法が一番である、というような治療方法がありますが、当院では自分がやってみて、患者さんが楽で早く良い結果が出るDOS法を主に採用しています。

顎が痛いのも、顎が開きづらいのも、顎が鳴るのも10分も立たないうちに解決することがありますが全ての症状にあう方法でありませんので、この方法で効かないときもあります。説明をお聞きの上、納得して治療にかかって下さい。緊急に顎を開けなければならないときは、最初にDOSをしてお口を開ける事がありますのでご了解ください。

通常はまず

(1)スプリントを作成して均等に左右が噛めるようにいたします。
これで諸症状が消えましたら、スプリントを外しても左右均等に噛める状態で

(2)DOSをいたします。
このDOS方法は保険が利きません。
DOSは噛んでいるとすり減って噛み合わせがまた変化しますので、症状が改善してその後症状が再発した時は、何度もDOSを繰り返すことがあります。

(3)最終的にはDOSの状態を金属に置き換えることがあります。
*顎関節症は全てが噛み合わせのせいばかりではありませんので、診査診断の結果当院での治療能力を超えた場合は、高度先進医療機関に紹介する事も多くあります。その時はご了解ください。

DOS法については、この治療の開発者で顎関節症治療の第一人者、川村秋夫先生(川村歯科医院)の下記リンク先ホームページに詳しい掲載がありますのでご覧下さい。
http://plaza.rakuten.co.jp/neckpains/2000